【美と健康セミナーレポート】山内尚子さん「自分を愛するという選択 ~フェミニンケアが教えてくれる大切なこと~」

2022年12月の「美と健康セミナー」では、フェミニンケアを通して女性の一生を応援することをライフワークにご活動されている山内尚子さんをお招きし、「自分を愛するという選択」をテーマにお話しいただきました。その一部を抜粋してお届けします。

株式会社SAKITUE 代表取締役
山内 尚子やまうち なおこさん
1958年生まれ。大学卒業後、ノエビア化粧品に入社。その後美脚サロンで身体の仕組みを徹底的に学び、「フォーシーズンズホテル椿山荘グランパリ」の初代店長に就任。その後ドイツのオーガニックコスメ「アンネマリーボーリンド」と出合い、業部トップを経て初の女性役員に就任。自身の更年期による心身の変化を機に、女性の一生を応援するライフワークのため株式会社SAKITUEを設立。

人生100年時代のケア方法とは?

女性の平均寿命が約45歳だった明治時代から120年、今は人生100年時代といわれています。
ところが日本人女性は、寝たきりの期間が12年以上という世界一不名誉な記録を持っているのをご存知でしょうか。
私の母も、老後は、まさに杖をつき、車椅子や寝たきりの生活でした。人生の後半を実りあるものにするためには、先を見越したケアが必要。そのひとつが、人生の折り返し地点である更年期からの過ごし方です。

45歳くらいから、全身のあらゆる場所でかかせない働きをしている女性ホルモンは徐々に低下し、55歳では限りなくゼロに近づき、心身ともに不安定になります。
私もメンタル面で落ち込みがひどく、仕事もプライベートも楽しめずに辛い日々を過ごしました。見かねた知人から海外のホルモン補充ケアを紹介してもらい、一気に生きる活力を取り戻しましたが、信頼するドクターから「補充に頼り切ると、自らつくろうとする力が枯渇する」と言われ、愕然としたのです。

人には、自ら健康に美しくなろうとする力が備わっています。しかし、ストレスや生活習慣、過度に化学の力に頼り続けることなどで、本来の正しい方向に戻そうとする力が発揮できなくなってしまいます。
人生100年時代は、薬や手術などの対処療法だけでは通用しません。私が提唱しているフェミニンケアは、「自ら健康に美しくなる力」をどこまでも信じて、それを鍛えるトレーニングです。その力を引き出すための 自力本願のケアをご紹介したいと思います。

女性ホルモンを味方につける

閉経すると、卵巣が委縮し、「神様からのお手当て」と呼ばれる女性ホルモンは限りなくゼロになります。でも人間のカラダは本当に不思議で、出なくなっても副腎や脂肪から女性ホルモンをつくることができるのです。
逆に20代でたくさんの女性ホルモンが出ていても、ストレスや冷え、薬などによって、それをカラダが受け止められない場合があります。
私がオススメするフェミニンケアオイルを使ってケアを続けていくと、その受容する力が開いていき、60代以降でもほんの少量の女性ホルモンをキャッチできるようになるのです。
閉経後は、自然の摂理から髪の毛はパサパサになりますが、このケアをしていると、若い頃のように髪にツヤが出たと皆さん驚かれます。髪は一番最後に栄養がいく場所といわれますが、美しい髪、美しい肌、美しいバストになることも期待できます。

一般的なフェミニンケアでは、年齢とともに乾燥してかゆみが出やすいデリケートゾーンを保湿して快適に保ちますが、私がお伝えしているケアは、特に会陰を直接マッサージすることによって骨盤の血流を促し、全身のめぐりをよくして脳ケアまでする睡眠美容健康法です。
おなかが温かくなると、安心感が出てゆるんでくるのですね。 すると脳の視床下部にある自律神経が「緊張」から「リラックス」へと切り替わり、受容体が開くようになります。この受容体の役割を開放させる器が女性の膣です。
このケアをすることで、良質な睡眠時に得られる 「自ら美しく健康になろうとする力」が働き出し、全身の入れ替わり機能が活性化します。
頭から足の先まで全身、そしてメンタルまで全てをめぐらせられるのはこの”器”を持った女性だけ。これを使わない手はないと思っています。

中高年3人に1人のお悩みは、尿トラブル

実は女性ホルモンが不足すると、単に女性らしさが保てなくなるだけではなく、物忘れやウツ、血管疾患のリスク、脂質代謝異常、骨密度の低下、そして膣委縮や排尿障がいまで起きやすくなるといわれています。 骨密度が低下しているところに骨折して、歩かなくなり寝たきりになったというケースはたくさんあります。
さらに中高年の3人に1人は尿トラブルを経験していて、そのうち9割の人が誰にも相談できずに悩んでいるそうです。

その原因の一つが、膀胱、子宮、直腸をハンモックのように支えている骨盤底筋の衰えです。 骨盤底筋は、若い時はベーコンのように分厚いのですが、年齢を重ねると生ハム1枚くらいになってしまいます。

骨盤底筋が衰えてくると、尿道口を締める力が弱くなり、尿モレを起こしやすくなります。
逆に骨盤底筋が厚いと、酸素と栄養が行き渡り、めぐりがよくなります。
この状態であれば、骨盤底筋は尿道口をキュッと締めて、 尿モレを予防してくれるのです。

正しい知識を持って自分でメンテナンスをすれば、 尿モレや頻尿の7割は治せるといわれています。外科手術で物理的に治すのもひとつの方法ですが、日々のメンテナンスに適うものはないと思います。

周りを幸せにする一番の近道

日本人の昔ながらの美徳として「人のためにがんばる」というのがあります。それは素晴らしいことだと思うのですが、自分を犠牲にして、子どもや家族、社会のために頑張り、「人に優しく、愛を与えましょう」というのは、限界があるのではないでしょうか。
しかし、我慢するのをやめて、自分から溢れだす愛を周りに与えていったならば、それが相手を幸せにする一番の近道になるのではないか、私はそう思います。

生きている喜びや楽しみ、感謝の気持ちは、蓋をしても自分から溢れ出てきます。
自分が本当に幸せだと、ありがとうと思えることが、自分の一番大切にしたい人を幸せにするための最短距離です。
そのためには、「自分を愛するという選択」をして、「自分を愛することによって周りを幸せにするんだ。自分を大事にすることによって自分の可能性を広げていくんだ」と決めることです。
自分の意志(WILL)で選択するところからでしか、そのパワーは生まれないのです。

フェミニンケアは、そのための一番簡単でナチュラルな、人生100年時代を健康でいるためのケア法だと私は思います。
すでに自らが持っている健康になろうとする力を、「もう年だから」などの固定観念で閉じてしまわず、貪欲に最大限活用していけば、人生の終わりまで最高の日々を謳歌することができるでしょう。
フェミニンケアが皆さまのステキな未来にお役立ていただければ、開発者としてこんなに嬉しいことはありません。

(文責:石塚 夕子)

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