【美と健康セミナーレポート】胎内記憶を知ると、親子関係も 夫婦関係も変わってくる

子どもを育む

2022年9月10日開催の美と健康セミナーでは、「胎内記憶」研究の第一人者である池川明さんに、「~胎内記憶が教えてくれた〜生まれてきた理由を知れば、人生の課題は解決へ向かう」というテーマでお話しいただきました。その内容をレポートいたします!

講師プロフィール 
医学博士、池川クリニック院長 脳内記憶教育協会代表理事 池川 明いけがわ あきらさん

医学博士。1954年、東京都生まれ。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年、神奈川県横浜市に池川クリニックを開設。2001年、『胎内記憶」について発表し話題となる。現在は外来診察の傍ら、胎内記憶を広めるための講演活動とセミナーを行っている。2017年、一般社団日本胎内記憶教育協会を立ち上げ代表理事を務める。「出生前・周産期心理学協会(APPPAH、The Association for Pre-& Perinatal Psychology and Health)」の日本におけるアドバイザー。『ママのおなかを選んできたよ』(二見書房)など著書多数。

親子が幸せになる関係性とは?

今の科学的な風潮では、赤ちゃんには意思やものを考える力はないと考えられています。ところが、赤ちゃんにも「こうしたい」という意思や希望があり、しかもそれがお腹の中に来る前からあります。 実際、胎内記憶の研究では、3歳前後のおよそ30%の子どもたちがお母さんのお腹の中にいたこと、そしてそれ以前の記憶を持っているという研究結果があります。このことが広く知られたら、子育てだけではなく、大人たちも自分の生き方が大きく変わってくると思います。

これまで胎内記憶を持つ子どもたちに話を聞くと、全員が「お父さんとお母さんに会えてよかった」と言います。人は「人生の目的」を生まれてから決めるのではなく、生まれる前に決めて、それが叶う時代や国、親を決めているようなのです。

今回のセミナーテーマは「生まれたきた理由を知れば、人生の課題は解決へ向かう」ですが、胎内記憶を知ると、「課題があるのが人生」 だとわかります。

ある海外の原住民は、なぜ生まれてきたかを思い出させてあげるのが親の役割という伝統を持つそうです。 子どもには現世でやりたいことがあり、それができる親を選んで来た。そのことを知れば、多くの親は子どものやりたいことのために何ができるかを考えるようになります。
親の収入や地位など家庭環境によって子どもの人生が変わると思い、自分が道をつくってあげなきゃいけないと思っている方は多いですが、そうではないのです。

実は子どもへの役に立ち方は2通りあって、サポートする方法と、手出しをする方法です。手出しというのは、例えば子どもがミュージシャンになりたいと言った時に、「そんな仕事では食べていけない」と反対するようなことです。 それを乗り越えて進むのも一つの人生です。でも、子どもに人生の目的があることを知ったのであれば、サポートして役に立つ方がいいと思いませんか?

それには応援してあげるだけでいいんですよ。たとえ、子どものやりたいことのために親がお金をあげられなくても、応援してもらっている子は、特待生になったりアルバイトをしたりして必要なお金を自分でつくり出してしまうものです。でも、やりたいことを親の価値観で認めてくれなかったり、応援してくれないと、親を信じられなくなるんですよ。 「やりたいことを親に邪魔された」という経験のある方は少なくないのではないでしょうか。

親との関係性というのは人生に大きく影響するものです。親は子どもを愛していると思っているが、子どもは親から愛されていないと思っているケースは多いのです。このギャップはどこからくるかというと、やはり子どもが一番やりたいミッションをできなかったことが原因なんです。

胎内記憶教育学会では人は生まれてくる目的が3つあると提唱しています。それが
Baby mission … 一番最初に果たしたいミッション
self mission … 自分のやりたいことをやっていくミッション
life mission … それをやっていくことで人の役に立つミッション

すべての子どもが「人の役に立つために生まれてきた」と言います。その手段はミュージシャンや消防士や弁護士など、それぞれが輝く方法です。 喜びながら“お役に立つ”からこそ、相手も喜び、循環となります。人の役に立つとは、お金や物質面で助けることばかりではなく、「笑顔で人に声をかける」というように、人に喜びを与えることが人の役に立つということです。

そして、子どもがまず何よりもお役に立ちたいことが、「お母さんを幸せにしたい」ということです。それを、魂が神様と繋がっている9歳までは頑張ります。 でも14~16歳頃で完全に切れてしまうまでお母さんが幸せでなければ、子どもは色んな手を尽くすために困らせることもしたりします。

それでも、お母さんが「この子を産んで本当に良かった」と心の底から思ったとき、子どもは瞬時に変わります。例えば、お母さんが外出先でそれに気づいて家に帰ったら、困らせることばかりしていた子どもが優しい子になっていた、という事例は本当にあります。繋がっているんですね。

親が一方的に子を愛さないといけないと思っている方は多いですが、子どもだって生まれる前から親を愛しているんですよ。
その愛を受け取ったというサインをあげてください。それは満面の笑顔です。 母親が笑い、子どもがそれを見て喜ぶ。その愛の循環があれば親子関係は必ず幸せになります。

ゴールは幸せしかない

夫婦関係も、人のお役に立ちたくてその人を選んでいると思います。 だから、お互いの価値観が真逆でいいんですよ。自分が輝けることをやって、パートナーの役に立つということをお互いにやるのが最大の目的ですから、仲が悪くても良いんです。例えば、奥さんはものを書くことがやりたくて、旦那さんは世に広めていくことをやりたいという2人であれば、仲が悪くたって目的は叶っているんですね。

夫婦関係が悪くてツラいとか、お金がないとか病気があるとか、どんな苦しい人生を送っていたとしても、魂の視点では順調なんだと思います。自分で設定してくるのですから。「なぜ私の人生はこんなに苦しいんでしょうか?」と相談を受けることもよくありますが、肉体的には苦しくても、魂の記憶のある方に聞けば「どんな道を通ってもゴールは幸せしかない」と言います。

人生のゴールまでは無数の道があって、過酷な道もあれば、楽な道もあるでしょう。今の道が苦しいなら乗り換えてもいいんです。 でも、それを選択できるのは自分しかいません。どうか自分の行きたい道を選んでください。

(文責:重清 京子)

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