年末年始の『テラファイト』シリーズ特集!第2回【陰陽】とは何か?(後編)

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本日は、陰陽のお話の後編をお届けいたします!ぜひ最後までお楽しみくださいませ♪

人生の中の陰陽を上手に生きるために

よく、「人生には冬の時期もあれば、春の時期もある」と言われることがありますよね。
それはつまり、「人生の中にも陰と陽が混在している」ということなのでしょう。

生きていれば、何事もうまく進むときもあれば、坂道を転がるときもあります。ただ、人生に良い時期、悪い時期というものがあるのではなく、その時その時の自分が存在するだけなのだと思います。

それでも、えきなどの占いがあるように、人生の中の陰陽の時期をあらかじめ知ることができれば、長い道のりの中で「今どのように行動したら良いか」という道標みちしるべが持てるようになるように思います。

私たちは人生に苦境が訪れたとき、「何とかしなければ」と焦ってしまいがちですよね。しかし、そんな時こそ「今は冬(陰)の時期なのだ」と認識し、陰の時期には準備をする・待つといった陰の行いをすることがとても大切だといわれます。

またこのとき、「陽極まれば陰になり陰極まれば陽になる」という言葉のように、陰陽は必ず転じていくことを知っていれば、苦境がただ通り過ぎるのを堪えるだけでなく、春を持つという楽しみを見出すこともできるのかもしれません。

そして、春が来たら(陽に転じたら)、今後は積極的な行動を思い切り楽しんでいけたらいいのでしょう。「自分は消極的だから」と決めてしまって挑戦をしなかったり、「行動あるのみ」とがむしゃらに動くばかりでもなく、人生のタイミングに応じて、動(挑戦や実践)も静(思慮や待つこと)もどちらも大切なことなのでしょう。

そのためにも、陰陽が転換する兆しを捉える感覚を養うこともとても大切だといわれています。たとえば、冬の時期に“春の兆し”を捉えるには、気温だけを見ているといつまでも冬の寒さを感じますが、風の中にかすかに漂う春の匂いを感じ取るような感性です。

人生の陰陽の時を見計らい、よい折に動作を合わせることで、目の前で起こる現象だけに振り回されることなく、人生をより俯瞰的に心にゆとりを持って生きていけるようになるのでしょう。

人生の中にも陰陽があり、冬(陰)が来ても、必ず春(陽)がやってきます。

陰陽があるから進化成長できる

また、人生の中に陰陽があるように、人は「自分という一人の人間の中」にも陰陽を持ち合わせています。

善と悪、正と邪といったものです。
どんな人の中にも、仏様のような心もあれば、鬼のような一面もあるものだと思います。

そして私たち人間の心は、陰陽が入れ替わるように、愛が憎しみに変わったり、嫌いだったものにいつしか情を持つようになったりと、変化していくものでもあります。

陰陽論においては、「陰陽は循環し、交ざり合うことで新たなものを生む」と考えられています。陰陽が交替していく中でこそ、進化が生まれるのです。だとすれば、私たち一人ひとりも陰陽を行き来する心の葛藤があってこそ成長できるということなのかもしれませんね。

成長とは、自分の長所だけでなく、自分の中の鬼のような心も、短所も弱点さえも、全てを包み込む豊かな心を育んでいくことでもあります。自分をまるごと受け容れることは、陰陽が二気に分かれる前の「太極の境地」にたどりつくことなのかもしれません。

量子物理学と仏教に共通する陰陽の真理

ところで、「量子論の育ての親」といわれたデンマークの理論物理学者ニールス・ボーアをご存知でしょうか。かのアインシュタインとも多くの議論を戦わせた人物なんですよ。このボーアが陰陽論に傾倒していたことはよく知られています。

ニールス・ボーア(左)とアルベルト・アインシュタイン(右)

ボーアは、のちに量子力学の基本概念となる「相補性」の原理を提唱し、1947年にデンマークの爵位を授与されました。この時、ボーアが身につけていた家紋には「太極図(陰陽図)」が描かれており、Contraria sunt complementa (相反するものは補完的である) という文字も書かれていたそうです。

ボーアが家紋をデザインする際に採用した「太極図(陰陽図)」

ボーアはなぜ陰陽論に熱中していたのでしょうか?

実は、ボーアが探求してきた量子の世界には、粒子と波動の二重性という法則があります。それは、さまざまな物理現象が粒子のような性質と波動のような性質を併せ持っていることをいいます。

ボーアは、量子の世界の「万物は波動でもあり粒子でもある」という二面性と、「陰陽入り混じるところに実在が存在する」という陰陽論の思想と共通する真理を感じ取ったのでしょう。後半生には東洋哲学、特に易経を研究していたといわれています。そしてボーアは次のような言葉を残しています。

「原子物理学論との類似性を認識するためには、 われわれはブッダや老子といた思索家がかつて直面した認識上の問題にたち帰り、 大いなる存在のドラマのなかで、観客でもあり演技者でもある我々の位置を調和あるものとするように努めねばならない」

さらに、アインシュタインもこう述べています。

「現代科学に欠けているものを埋め合わせてくれるものがあるとすれば、それは仏教である」

仏教には、真髄の教えといわれている色即是空しきそくぜくう 空即是色くうそくぜしきがあります。「色」は宇宙に存在する物質や現象のこと、「空」は実体がない状態のこと。つまり、「この世のすべての事象の本質は空であり、不変のものではない。また空であることがこの世のすべての事象を成立させる道理である」という教えです。

この世のすべては、陰でもあり陽でもある。波動でもあり粒子でもある。空でもあり色でもある。すなわちこれらすべてが統合している姿が宇宙ということではないでしょうか。

そしてもう一つ、量子物理学と仏教に共通することがあります。それは、

「私たちの心が世界を生み出す」

ということです。

ということは、一番大切なことは、「陰のときも陽のときもどんな心で世界を見ているか」ということなのかもしれません。

自分という一人の人間の中にも陰陽、両方があります。どちらが優れていて、どちらが劣っているということはなく、両方あるところに本当の自分が存在するのでしょう。

最後に、『テラファイト』シリーズの開発者である上森三郎さんも、こんなことを話していました。「菌でも良い菌、悪い菌はもともと存在しないと思っています。全てはバランスだという認識をしています」と。

『テラファイト』シリーズの中の陰陽のセット、例えば『ゼロリスト ゴールド』と『ゼロリスト シルバー』の両方を持つことで「今までにない自分に出会えた感じがある」と感じる方が増えているのも、陰陽のバランスが上手にとれ、統合された自分として進化しているからかもしれませんね。

さて、陰陽のお話を前編・後編の2回にわたりお届けいたしましたが、いかがでしたか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

★ゼロ磁場発生装置『テラファイト』シリーズは下記のリンクからご覧いただけます。
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