インドの伝承医学アーユルヴェーダで「キング・オブ・アーユルヴェーダ」と称される頭の施術の第一人者であり、国内外でその技術者を養成されている田畑 優美子さんに、プロの施術用に開発された水溶性オイル『アクアオイル(ヘッド&ヘア)』『アクアオイル(フェイス&ボディ)』について詳しいお話を伺いました。
一般社団法人 日本シロダーラ協会代表理事
オリーブセラピストスクール代表
田畑 優美子さん
「美・健・学オリーブ」オーナー、アーユルヴェーダ・セルフケアアドバイザー。インドネシア政府のアーユルヴェーダ・ライセンス取得(2007)、エステティックグランプリ・フェイシャル技術部門グランプリ受賞。国際ライセンス(トータルビューティー)ゴールドマスター最高ライセンス取得(2017)。数々の医学会で「脳内デトックス」と称されるアーユルヴェーダの施術「シロダーラ」に関する学術発表(日本健康促進未病改善医学会、日本補完代替医療学会、アーユルヴェーダ学会、日本統合医療学会、日本東方医学会、他)。バリ王室マンデラケイコ王妃表敬訪問、スリランカ王室マヒンダ大統領表敬訪問、インターネットシャナナTV「OJAS」MC、順天堂大学にて講演。著書に「シロダーラの奇跡」他。
エイジレスな美肌をキープ!ヒミツはもちろん『アクアオイル』
編集部(以下、編):インドの伝承医学アーユルヴェーダの叡智に基づいてオイルトリートメント用につくられた『アクアオイル』シリーズについて、開発者の田畑優美子さんにお話を伺います。
さっそくですが、とても還暦間近とは思えないその美肌に目がクギづけになっております!
田畑さんは、キング・オブ・アーユルヴェーダと称される“脳メンテナンス”施術の第一人者でいらっしゃるとともに、国際ライセンス(エステ、ネイル、メイク、ボディ、解剖生理学などの総合美容)ゴールドマスター最高ライセンス保持者で、全国エステティックグランプリ優勝歴もおありです。
そのエイジレスなお肌もやはり、ご自身のノウハウと『アクアオイル』の賜物とお察ししました。
田畑 優美子さん(以下、田畑さん):ありがとうございます。もともとはトラブル肌で、ほとんどの化粧品に反応するほどだったんですよ。
「お肌がキレイね!」と皆さんに褒められるようになったのは、『アクアオイル』を開発・愛用するようになってからなんです。
この2種類の『アクアオイル』は、クレンジング、マッサージオイル、トリートメント、スタイリングをすべて叶える施術用として、プロの施術家向けに開発したものです。これが完成してお客様のお肌もハリツヤや透明感が格段に出るようになったんですね。
頭のオイルトリートメントをされた方々からも「髪がパサつかなくなり、サラサラふんわり髪に仕上がる」「髪にボリュームが出てきた」「頭のニオイが取れて頭がスッキリ軽くなる」「頭皮トラブルに悩まなくなった」と喜ばれています。
「自宅でも使いたい!」というご要望を沢山いただくようになったので、一般の方々にも販売を始めたんですよ。
編:田畑さんのお肌やお客様の反響が、何より実証していますね! アーユルヴェーダがベースであることに、何か秘訣がありそうです。
田畑さん:アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で「生命哲学」の意味で、外科や内科からヨガ、トリーメント、宗教哲学にいたるまでさまざまな専門科のある総合病院のようなものです。
WHO(世界保健機構)が「予防医学」と認めるように、いかに心身をメンテナンスするかという生活の知恵が集積されているんですね。
そのなかで重要視されているのが、カラダに溜まった「アーマ(未消化物)」や「マラ(老廃物)」(※)を浄化・排出して、必要な栄養を効率よく取り入れること。(※ともにサンスクリット語)
端的に言えば、これを日常的にご自宅でムリなく行っていただけるのが『アクアオイル』シリーズとも言えます。
余談ですが、「お産のときにシャンプー剤のニオイがする」という産科のお医者さんの話をご存知の方々も多いと思います。
これは「肌に触れるものは、たとえ洗浄剤でも体内に入り込むんですよ」という注意喚起をうながしていて、特に頭皮は二の腕の3〜10倍もの吸収力があるとわかっていますからね。これと同じように、アーユルヴェーダでも使うべきものと使ってはいけないものを厳選するんです。
そこでオイルには、アーユルヴェーダで一般的なセサミオイルを使いました。これは抗サビ力が非常に高いことと、他の良い成分を必要なところに届けてくれると伝統的にも考えられてきたためです。
でも一方で「普通のオイル」には、そこら中ベタベタになったり油が毛穴に詰まって肌トラブルを招きやすかったり、油を落とすために強力な合成界面活性成分の入った洗浄剤が必要だったり、施術に使った油まみれのタオルを洗う洗濯機がすぐに壊れたり……。
清潔好きで多忙な日本人には不向きな側面もあります。
そこで海外の高級スパで出合った水溶性オイルに着目して、何とか国産で高品質なものをつくりたいと開発をスタートさせました。工場の方から「田畑さんの求めるレベルのものは作れません」と悲鳴が上がることもありましたが、粘り強く試行錯誤を重ねてようやく完成したものです。
この水溶性の『アクアオイル』を開発したことで、これらの問題を一挙に解決できて、快適さと作用の両方を兼ね備えることができました。
この水溶性オイルであることによって、「清潔にするもの=クレンジング」機能も高まりました。ホコリや汗などの水溶性の汚れも、皮脂やファンデーションといった脂溶性の汚れも、その両方を同時に一度で洗い流せるからです。
ダブル洗顔がいらないので、お肌のこすりすぎや洗い過ぎで肌バリアにダメージを与えることもありません。
そして不要なものの排出をうながす成分に、キレート作用と抗サビ力の高いフルボ酸を配合したことで、防腐剤・酸化防止剤・合成界面活性剤不使用を貫くことができたんです。
また、韓国ではあらゆる不調を転じるものとして活用されている朝鮮人参が、自分本来のエネルギーを活性化してめぐりの質を高め、髪を元気にしてくれます。皮脂バランスのコントロールと肌トラブルを抑える働きは、昆布由来のガゴメエキスが担っています。
そして「弘法大師が倒れた人に煎じてあげたら引き起こせるぐらい元気になった」という逸話が名前の由来になったヒキオコシ葉/茎エキスには、元気アップが期待できます。
編:『アクアオイル(フェイス&ボディ)』(以下、『フェイス&ボディ』)と『アクアオイル(ヘッド&ヘア)』(以下、『ヘッド&ヘア』)のそれぞれには、どのような特長があるのでしょうか?
田畑さん:『フェイス&ボディ』は、お顔のクレンジングをはじめ、頭の先から足のつま先までの全身トリートメント、さらには洗い流さないヘアトリートメントやしっかり感のあるスタイリング剤としてまで幅広くご活用いただけます。トロッとしたテクスチャーなので、カラダのもみほぐしに使えば筋肉をしっかりとらえますし、クレンジングではお肌の摩擦を軽減します。
そして、お肌の調子を整えてわかわかしさをサポートしてくれる大豆イソフラボンやボタンエキスがブースターの役割を果たして、弾力やモチモチ感を高めることが期待できます。
毛穴をキュッと引き締めてくれるクレマティス葉エキスの配合により、ボディや足に溜まりやすい脂を小さくしてムクムク悩みの解消に働きかけますし、収れん作用で陶器肌へと導きます。肌トラブルはスギナエキス(ケイ素)がやさしくケアして、肌サイクルを助けてくれます。
もう一方の『ヘッド&ヘア』は基本的に頭のメンテナンス用なので、水のようにサラッとさせています。頭皮から不要なものを出す施術をすると、独特の悪臭も排出されるんですね。
それに頭皮は過剰な脂分が酸化してニオイやすいこともありますので、抗サビ力を強化するプラチナと天然アロマの爽やかな香りを配合しました。
頭皮悩みのある方なら、シャンプー直前に頭髪を濡らした後で10〜20プッシュほどの『ヘッド&ヘア』を使って地肌をもみほぐす「プレシャンプー」をしていただくと、余分な皮脂が取れます。
男性なら2日に1回、女性なら1週間に1回のプレシャンプーで頭皮が柔らかくなって抜け毛対策になるので、ボリュームが変わってきたと喜ぶ方も多いですよ。自然にしっとりさせる程度のスタイリングにもお使いいただけます。
インドではストレスケアも兼ねて男性も女性と同じくらいアーユルヴェーダのトリートメントを受けています。特に頭皮ケアのメリットは万人にありますから、ぜひご家庭でも男女問わずお試しいただきたいですね。
編:この2本だけで、シンプルながらも至れり尽くせりですね。本当に頼もしい存在です!
アーユルヴェーダで重視する頭のオイルケア
編:スマホが普及してパソコン業務も多い現代人は、情報過多で処理能力が追いつかなくなる「脳疲労」になりやすいそうで、私も以前、頭がまったく働かなくなってひどいもの忘れや不眠に陥ったことがあるんです。
たまたまそのとき田畑さんの存在を知りまして、サロンを探して施術を受けたら「ギュウギュウのすし詰め状態だった満員電車が、ガラ空きになった」みたいに頭がスッキリして乗り越えられたんですよ。
田畑さん:すごく的を得た表現ですね(笑)。東洋医学でツボやケイラクのルーツにあたる「マルマ(エネルギーの通り道)」が全身に107個あり、その3分の1以上の37個が小さな頭に集中しているのです。
そしてその頭のマルマが全身にも影響を及ぼしている。だからアーユルヴェーダでも頭のオイルトリートメントは大変重要視されているんですね。
せっかくですので、頭の緊張や固さによって必要なエネルギーが滞らないように、『ヘッド&ヘア』でできる「シロ(=頭)ピチュ(=浸す)」という頭のオイル湿布をご紹介しましょう。
これを週末のスペシャルケアとして行っていただくと、頭皮という土壌が整って、頭皮のコラーゲン繊維を健やかに保てます。お顔のハリ感やフェイスライン、毛量を気にされる方々に好影響が期待できるほか、頭や肩のズキズキをラクにしたり、よく眠れるようになったり、目の疲れを取ることもできますよ。
自分を後回しにしない。慈しんでうるおす習慣を!
田畑さん:じつはヘッドケアには、もっと本質的な目的があるんです。
それはアーユルヴェーダに、「大宇宙も小宇宙も銀河系も太陽系も、そして私たち人間もすべてがつながっている“ひとつの聖なるもの”という壮大な宇宙観」があるためです。
そのもともとのクリアな状態であれば、いわゆる「クラウド」のような叡智の宝庫にも、すぐにアクセスできるとも考えられています。
先ほど「アーマ(未消化物)」や「マラ(老廃物)」の話をしましたが、これらが溜まってクリアでなくなると、大いなるものとの一体感や充足感を得にくくなり、自我や孤独という分離感で不調やエラーを招きやすくなると言われます。
だからこそ「アーマ(未消化物)」や「マラ(老廃物)」を溜めない生活を心がけることと、溜まってしまったものを排出することを重視しています。
『アクアオイル』は、そういった役割も担っているんです。
編:なるほど! 日常生活でも仕事をする上でも、頭が活性化していてアイデアを着想したり、直感を働かせたり、先の先まで読むような能力は必要ですよね。
アーユルヴェーダの考え方やトリートメントは、ストレスフルな現代人にとって福音とも言えるんじゃないでしょうか。
田畑さん:私もそう感じています。根源的なものだからこそパワフルで、どんなに時代が移り変わっても必要なトリートメントとして生き残ってきたのでしょうね。
編:最後に、田畑さんから読者の皆さまにメッセージを頂戴できますか?
田畑さん:仕事も家事も子育ても……という具合に、マルチタスクで動いてストレスを抱えている女性って非常に多いと思うんです。
そして母性の強さから自分を犠牲にしてでも守ろうとする力もあるし、自分をすり減らして後回しにしがちです。もちろんそれは本当に素晴らしいこと。だけど自分自身も同じように大切にしないと、結局すべてのパフォーマンスが下がってくるし、ギスギスしてきますよね。
そして私のように還暦も近くなると、お母さんが頭をなでてくれるように「いい子いい子」してくれる人がいないでしょ? だけどいくつになっても自分で自分をほめてあげることって大切です。少しの時間でもいい、「今日もよくがんばったね!」と自分を愛して慈しんで、うるおしてあげる時間としてシロピチュ(※以下)をぜひなさっていただけたらと思います。
肌も髪も美しくなって頭もクリアという女性本来の喜びを多くの方に感じていただきたいですね。
編:『アクアオイル』で自分を慈しんで癒して、宇宙にアクセスですね! 本日はありがとうございました。
(インタビュー:高木みのり)
田畑さんに伝授いただいた頭のオイルケア「シロピチュ」の手順
1)頭皮全体が『ヘッド&ヘア』でヒタヒタになるくらい、たっぷりの量をつけます。
※1本(200ml)の4分の1にあたる50ml(70プッシュ程度)が適量の目安です。
2)おでこから頭頂に向かった縦のラインを意識して、両手で髪をかき上げるように頭皮を指でほぐします。
3)2と同じラインを「頭皮を前後にジグザグと動かしながら」ほぐします(キックバック)。
4)両耳の後ろから、頭頂に向かって髪をかき上げるようにほぐします。
5)4と同じラインを、上下にジグザグさせながらキックバック。
6)後頭部の首筋に両手指を組むように当て、外側に指をスライドさせながら後頭部をほぐします。
7)シャワーキャップをするか濡れタオルを巻いて、10分ほど放置してからシャンプーします。