「混ぜればいい」わけじゃない!いのちの躍動感が、美味しさのヒミツ! 『へうげ(ひょうげ)みそ』

商品特集

「ビックリ!!」という名を冠し、日本が誇る発酵博士や東洋医学の権威までもが「とびきり美味しい」と絶賛する『へうげみそ』。それは前代未聞といえるほどに多種多様な原材料から造られます。もちろん多くの種類を集めて混ぜればいいわけはなく、いのちの調和をとって美味しくするのが、開発者である宮下ご夫妻の真髄。お話を伺ったところ、宇宙論に行き着いてしまいました(笑)。

「多様性と調和」のものづくり

――『へうげみそ』は6種類の米・麦と18種類の豆類を用いて、通常の4倍量の麹と24種類の塩で造られています。そもそもですよ、大豆と米・麦以外の小豆やらインゲンやらも混ぜて味噌を造ろうだなんて、普通は考えませんよね?(笑)
宮下周平さん(以下、周平さん):ハハハ。実はまほろば農園の豆が余ったのがきっかけです。「半端で使い道がないから、味噌にこれを入れてみようか」って。ホントに何気ないというか、とりとめのない動機に過ぎなかったんです。ところがどっこい、それが飛鳥時代からの醸造史始まって以来のハプニングだったそうで、逆にびっくりでした。
宮下洋子ひろこさん(以下、洋子さん):大豆や米だけを食べるよりも他の豆を混ぜたらどんな深い味わいになるのかな?という子どもみたいな好奇心だったとも言っていましたね。
――でも、混ぜればいいわけじゃないですよね。『へうげみそ』は、世界中の発酵商品を研究して食べ尽くした農学博士の小泉武夫さんが「こんなに美味しい味噌を食べたことがない!」と言うほど、味に深みがあって調和しています。
宮下洋子ひろこさん(以下、洋子さん):そう、多種多様なものを集めて何でもランダムに混ぜればいいということではないの。種類が多いほど組み合わせは複雑で無限に向かっていくでしょ?でもバランスをとって融合したら、ひとつ上の次元に昇華されて収束されて根源に向かって、元を彷彿とさせる、思い出すっていうのかな、シンプルになるのよね。
周平さん:その調整を科学的にやろうと思ったら気が遠くなりますよ。そこで「0-1」テスト(※)を用いて確定していくのです。

0-1ゼロワンテスト:元々医学的診断治療のためのメソッドとして確立されていた筋力検査法を応用発展させて、あらゆる生命情報を瞬時にダイレクトに受け取って実用的に活用するメソッド(商標登録願 登録4818506号、商標2003-077301)。

「0-1」テストのダイナミズムが 生き方のヒントになる


宮下周平さん、洋子さんご夫妻
北海道「まほろば自然農場」にて撮影。

――筋肉反射テストは「どんな意識で検査するか」に結果が影響されやすいと言われます。ある意味「無」の境地でないと、正しい結果を得られないとも。「0-1」はどのような意識で行っているのですか?
周平さん:何ていうかなぁ…、望遠鏡と顕微鏡を同時にのぞく感じ。ものすごく複雑な現実の事物という一点を観ながらも、万物の生じた最初の一点であり、最終の全体でもある「無極」を意識して検査するという、一体全体観という感じかな…。
洋子さん:ミクロについては、すごく分析的な目で具体的に一つ一つチェックします。何を実験したいのか、具体的に一つひとつの問いを設定しないと実験の結果も漠然としてしまうんです。それと同時にマクロで俯瞰しながら、微細なところを見つめている。目を最大限に開きながら一点を見るっていうのかな。

――離れ業ですね(笑)。「もののけ姫」の映画に登場するシシ神みたい。
 そうして「0-1」テストで生み出されてきたアイテムは、どれも常識を超える結果が出ていますよね。たとえば1000種類以上の素材を焼成したセラミックが入った『浄・活水器 エリクサーⅡ』は、地球のシューマン共振と同じ波動を持っていて、癒しの水と名高い「ルルドの聖水」を常磁性で超えていると、世界的な水の権威たちも太鼓判を押しています。具体的な実証を伴っておられる点で、「0-1」の視点から、生き方のヒントが得られるような直感があるんです。
洋子さん:多種多様なものが「ひとつに調和している」状態は、単にバランスをとったり真ん中だったりという固定的なものではなくて、流動的でダイナミックな「調和」なんです。たとえば『へうげみそ』は、発酵というプロセスを経て、ひとつの生命体として存在しているということ。
周平さん:加熱処理していないので、発酵菌が活きているわけです。非加熱の味噌や醤油って、二酸化炭素が発生したり発酵が進んだりしてトラブルが多発するので、「生は難しい。責任が取れない」と蔵元から断られ続けていたんです。でも、沖縄と北海道と秋田で常温で2年間放置して検証して事故が起こらなかったから、初めて取り組んで戴けた。つまり「0-1」で均衡をとった醤油『新醤あらびしお』も『へうげみそ』も、それ自体がひとつの生命体として動的平衡どうてきへいこうを保っているのです。現実の物事もそうですよね。いつも動いている。いのちは常に、流動的な変化をうけながら、その変化の中でも中心を維持しているものです。
洋子さん:たとえば平均台の上を歩く時は、棒を持つとバランスが取れるようになって歩きやすい。動くことによって中心がバランスよく移動できるとも言えるんですよね。

――わかりやすいですね。その中心軸を「0-1」で見つけることで、多種多様なものがダイナミックに融合するアイテムが生まれるのですね。「0-1」を生きていく中でも活用できたらめちゃくちゃ楽しそうです。

自分の中心を探りながら 「動的平衡」をとって生きよう

北海道余市にある「まほろば自然農場」全景

周平さん:多様性ってことで言うと、如来思想というものがあって、ひとつのものからどんどん分かれていった結果として多様化した。無極から太極、陰陽へと回転しながら万物が生まれているんです。易がそうですね。それがやがてひとつに戻っていく。その循環の繰り返しが宇宙であり自然の姿なんですね。ゼロからイチに、そして無限に分かれてきたものが全体に収束されていくという哲学が根底にあって、多様に見えて元は実は同じなんだという世界があるわけです。それが 0-1テストの核心です。
 環境が変わって食べ物が変化しても、生命は恒常性を維持しようと常に変化していくものです。それが生命とそうじゃないものの違い。
不易流行ふえきりゅうこう」といって、変わらないことと変わることが同時進行しているのは、確かに人生そのものでしょうね。
洋子さん:人生って毎日毎日変化のなかで誰もがかじ取りしながら生きていますよね。そのなかでよりよく生きるというのは、「こうじゃなくちゃいけない」「こうあってほしい」というのは囚われになって、かえってバランスを崩すんです。
 たとえば夏に食べるものは、あっさり系のきゅうり・トマト果菜類でバランスが取れるんだけど、寒くなったらコッテリ系を多めにして果物を減らさないとバランスが取れなくなります。食欲や本能には、元の自然に適応していこうとする働きが備わっているのに、知識や観念だけで玄米菜食一辺倒になっていると、自分の状態の変化や季節の変わり目に対応できず、バランスを崩しやすくなります。止まっているから安定するのではなくて、固定化されるとむしろバランスを崩すんですね。
 いのちの本質は動的平衡で成り立っているのだから、外的な刺激や変化に対して揺らいでいく。動くたびに「体幹」は中心を変えます。それが本当の意味のバランスで、動きがあってはじめてバランスが取れる。主体を崩さずにサーフィンみたいに人生を波乗りしていけたらいいですよね。

――洋子さんは、マクロビオティックの創始者・桜澤如一さんに10代で弟子入りして数多くの民間療法や健康法を実践なさってきて、周平さんも10代で数学者の岡潔さんに傾倒したり、薬師寺管長のカバン持ちをしておられたと伺っています。お二人が積み重ねられてきたご経験の広さと深みから紡がれる言葉の重みがハンパないです。
周平さん:ただの奇人・変人なんですよ(笑)。他の人たちが学生運動に明け暮れていた1970年前後に一人だけ東洋思想に惹かれて、筑波山で中国古代思想を学んだり、古神道の修行をしていました。先祖が古墳時代から代々神官だったらしいのです。
 「0-1」を実践してきて最近すごく見えてきた世界観があるんです。一と汎が同時にダイナミズムとして存在する「
超在ちょうざい一神いっしん汎神はんしん」。どういうことかというと、天之御中主神あめのみなかぬしや天照大御神を中心に据えて、八百万の神がまわりに調和している。一神教の中にアニミズムがあり、アニミズムの中に一神教がある。その混沌こそ、その超越性こそ、次世代の主流になるんじゃないかなと。そうなると、今の人類世界が内側から統合されますよね。
 これまでの考古学で、日本は17000年遡れると言われていたのが、38000年と確認されたそうです。しかも日本で発見された最古の打製石器は12万年前のもの。6万年前の脱アフリカ以前です。そんなに古いものは世界でも発見されていない。だから日本の歴史ってとてつもなく古いんですよ。世界文明の源流でしょう。そういう深みの中で我々が無意識のうちに醸成してきた
マインドがあるんじゃないかと。これからの時代に必要となってくるのはそういう感性だと思いますね。それが、常日頃言っている「情緒」という元根もとねなのでしょうね。
――神道をワクワクと学ぶ機会が増えているのですが、流動的なダイナミズムと「今この瞬間」のバランスの中で、淀みや滞りを祓って「神代今にあり」とする感覚が「0-1」に似ているように感じています。『へうげみそ』の話からいのちの根源や生き方に通じるお話、さらにじっくり伺いたくなりました。本日はありがとうございました。
(インタビュー:スタッフみのり)

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