「胎内記憶」研究の第一人者・池川 明さんに聞く【子どもに愛を伝える想念の使い方】

子どもを育む

2023年12 月の美と健康セミナーは、「胎内記憶」研究の第一人者で産婦人科医の池川 明いけがわ あきらさんを講師にお招きします。
胎内記憶とは、赤ちゃんがお母さんのおなかの中に宿っているときの記憶のことです。
産婦人科医として多くの子どもたちと接する中で、胎内記憶を持った子どもがいることに気づかれた池川さん。
子どもたちとの関わりの中で感じられた「子育てにおいて大切なこと」についてお話を伺いました。

池川 明いけがわ あきらさん
医学博士、池川クリニック院長、脳内記憶教育協会代表理事
医学博士。1954年、東京都生まれ。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年、神奈川県横浜市に池川クリニックを開設。2001年、「胎内記憶」について発表し話題となる。現在は外来診察の傍ら、胎内記憶を広めるための講演活動とセミナーを行っている。2017年、一般社団日本胎内記憶教育協会を立ち上げ代表理事を務める。「出生前・周産期心理学協会(APPPAH、The Association for Pre‐&Perinatal Psychology andHealth)」の日本におけるアドバイザー。『ママのおなかを選んできたよ』(二見書房)など著書多数。

人生も子育ても大切なのは「想念」

宇宙、この世界はすなわち「愛」でできているという考え方があるのですが、それは海の水とか湖の水のように、風がなく水面が静かな状態だと月がきれいに映るけど、静かすぎるとそこに水があると分からないのと似ています。
つまり、愛はもう普遍的にそこら中にあるけど、それだけだと認識できないんです。

そこで、それを愛だと認識できるようにするのが「想念」なんですね。愛でいっぱいの水に「想念」という石をポンと投げると、波紋が広がるように相手に届くんです。
たとえば、子どもに対して「あなたのことが可愛くてしょうがないよ」っていう想念を放った時は、「愛情」として伝わります。
でも、「言うこと聞かなくて憎らしい」などの想念を放っている時は「憎しみ」として伝わってしまう。エネルギーは同じように存在していても、想念の使い方次第で相手がどう受け取るかが全く変わってしまうんです。

胎内記憶を持つ子どもたちに言わせると、この世界は自分で作り上げているとも言えるみたいなので「想念や考えをどうやって素晴らしいものにしていくか」っていう練習をしないと素晴らしい人間にはなっていかないみたいなんですね。
で、子どもにその練習をさせるのが親の役目なんです。

子どもはだいたい4歳くらいから自我が強く出てきます。自我というのは生存本能のようなもので、「相手を思いやる」という気持ちはない世界です。
でも、4歳くらいになると相手を思いやる気持ち、つまり「良い想念」を教える必要が出てきて、それが親のしつけになるわけですね。想念の使い方は習ってませんから。
罰を与えて言うことを聞かそうっていうのはしつけではありません。想念をどうやって人の役に立つように、みんなの幸せのために使うかを教えるのがしつけだと思います。
そのために、人の役に立つことなのか人の迷惑になることなのかを自分で判断するということも教えていかないといけないですよね。

想念の使い方を学ぶときには「愛されたという体験」が絶対必要。

もし親が想念で愛を伝えていたら、子どもが4歳くらいで自我が育ってきたときに、自然とその想念の使い方を愛の波動の方に持っていけるようになります。
その歳の頃には大脳がだいぶできているので前頭葉の抑制機能を使っていくんですが、そのためには「愛されたという体験」が必要なんですよ。

子どもに対する親の愛が十分にあったとしても、あれこれ規制して、中には「生きる価値がない」などと子どもに言ってしまう人もいます。
そうすると愛が育たないので抑制が効かずに自分の思った通りに突っ走ってしまう、みたいなことが起きちゃうんですよね。
だからそういう抑制機能を4~5歳から育てていく上で、親から愛される経験はとても重要なんです。

自分自身がポジティブになる、自分らしく生きることが大切

親や大人が想念を愛として働かせるためにもう一つ大切なのは、自分自身がポジティブになること。

例えば、子どもとお母さんの関係が悪い人がいますよね。それって問題は子どもではなくお母さんにあるのですが、もしある時お母さん自身が、「いろいろあるけど、この子が生まれてきてくれてうれしい。とても可愛い」と思ったとしたら、その瞬間に子どもって態度が変わるんですよ。
お母さんの想念が子どもに伝わったということです。

本来、想念は変えようと思ったらいつでも変えられるものですが、その変え方がわからないという方は多いですね。
子どもたちに「どうやったら変えられるの」って聞いたら、「それは自分らしく楽しく生きることだよ」ってみんな言いますよ。
ということは、「大人は自分らしく楽しく生きてない」ってことなんです。

「自分らしく楽しく生きる」とはただ単に、自分がやりたいこと、好きなことを探してやっていけばいいだけです。それは日常のささいなことでもかまいません。
大事なことは、他人のジャッジではなく「自分がそれをどう思うか」
そうすれば、必ず自分のやりたいことに巡り合っていくはずです。そして、基本的にはやりたくないことはやらないようにすることですね。

「自分がそれをどう思うか」はお母さんのおなかの中にいるときから始まっている

「自分がどう思うかという練習」を一切しないで大人になっちゃう人も多いんです。
この「自分がどう思うかという練習」はいつからすればいいかと言うと、実は生まれる前、お母さんのおなかの中にいるときからなんですよ。

妊娠中のお母さんが、普段食べないものを食べたくなったり、普段着ない色の服を着たくなるという話を聞いたことはありませんか。なぜかというと、おなかの中の赤ちゃんがそれを望んでることがあるらしいんです。

例えば妊婦さんって、頭ではいけないと思ってるのに体に悪そうな加工食品を食べたくなっちゃう、みたいな時があると思うのですが、それでもおなかの赤ちゃんが欲しがっているならそれでいいっていう話なんですよ。
そういう時はおなかの赤ちゃんと会話してみてほしいんですね。
「お母さん、これ食べちゃいけないと思うんだけど、あなた食べたいの?」って語りかけて、もし赤ちゃんが「うん食べたい」と言っている気がしたら、「じゃあ食べよう」と。
どうせ食べるなら楽しく食べましょう。赤ちゃんと一緒に食べるとか、赤ちゃんと一緒に黄色い服をまとって楽しく歩くとか、そういうイメージでいいんですけど。

そうやると子どもは「私のやりたいことをお母さんがやってくれて、受け入れてくれてるんだな」って理解して生まれてきます。「私のやりたいことをやってくれる」と思うと、自分は愛されていると思えるんですね。

でも、例えばおなかの中にいるときから「お母さんに全然伝わらない」と思っていて、生まれてからも、泣いてもオムツを変えてもらえない、などということが続くと、子どもってもう諦めちゃうんです。
「この人にはどうせ伝わらない。オムツを変えてもらえなくて気持ち悪いけど、応えてもらえないから気持ち悪い感覚を遮断しよう」って言って、次第にうんちやおしっこをしても黙っているんです。

こういう子たちは感覚を遮断した子です。自分が生きていくために感覚をどんどん遮断していっちゃうので、見えるものも見えない、感じるものも感じないっていう感性になってしまいます。
こういうことになるのは、お母さんたちが知らないからなんですよ。それでその子たちはそのまま大人になってしまって、やりたいことすら分からないまま引きこもっちゃうんですね。

やりたいことを今までやるなって言っておいて、大人になったんだから急にやれと言われても、どういうことだよって子どもは思いますよね。
だからそう考えると、どういう大人に育ってほしいかが先にあって、どうしたらそうなるかを考えていったら「おなかの中から赤ちゃんと話す」っていう発想になってくるんですよ。
科学的にはありえないことなんでしょうけどね。

「自分はどうしたいか」は、日常のささいなことから

何も感じない子に育ってしまったり、大人であっても学生時代の教育や世間、会社などの組織の中で自分を抑えることが普通になっている人が自分を変えていくにはどうすればいいのかという問題もありますよね。
やりたいことをやらずに言われたことをやるという経験が染み付いている人にとって「自分がやりたいことをやりなさい」というのはハードルが高いことなんです。

まずはちょっとしたことでいいので、「今日は何を食べたいかな」と考えてそれを選ぶようにするとか、日常の小さなことから始めるといいでしょう。
できれば飲み会などでもみんなの意見に無理に合わせずそれぞれが好きなものを頼むようにするというように、自分だけでなく「一人一人がやりたいことをやれるような社会」に少しずつでも変えていけるといいですね。
それができるようになってきたら、だんだんやりたいことが見えてくることになるでしょう。

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いかがでしたでしょうか。
胎内記憶を持つ子どもたちや、そのご両親と長年関わって来られた池川さんのお話をお届けしました。
自分らしく生きることや想念の使い方、親から愛された体験がいかに大切なのかがよくわかるお話だったのではないでしょうか。

12月の美と健康セミナーでは、家族や社会という枠組みの中で生きづらさを抱えた人にも「どう生きればいいか?」のヒントになるお話が満載です。
魂の設定の書き換え方や、望む現実に向かうための選択についてお話いただきます。ぜひご参加くださいませ。

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