空海ゆかりの地・善通寺で「奉祝コンサート」を取材してきました!〈前編〉

サウンドアーティスト岡野弘幹さんの世界

去る令和5年11月4日
香川県善通寺ぜんつうじ市にある「総本山善通寺」にて、
弘法大師空海 御誕生1250年祭【奉祝コンサート空海】が行われました。

出演者は、空海を愛する3人のアーティスト。世界中の聖地で音霊奉納をライフワークとされる演奏家・音楽家の岡野弘幹さん、世界的なシンセサイザー奏者の喜多郎きたろうさん、そして、伊勢神宮や高野山などに書画を奉納されている書画家・小林芙蓉ふようさん。

岡野さんがネイティブアメリカン・フルートなどを演奏し、喜多郎さんがシンセサイザー、小林さんが書のパフォーマンスを披露。

聖地に飛び交う音霊と祈りが、幻想的で美しい空間を織りなした一夜。
その舞台の様子をお届けいたします!

弘法大師空海が生まれた地

令和5年(2023年)は、真言宗の開祖である「弘法大師空海」が宝亀5年(774年)6月15日に誕生されてから、1250年目の年。

弘法大師空海の御誕生の地である「善通寺」では、さまざまなお祝いが行われていました。
【奉祝コンサート空海】もその一つです。

善通寺は、四国八十八ヶ所霊場の75番札所でもあり、京都の東寺、和歌山の高野山とならぶ弘法大師三大霊跡のひとつとして、全国から篤い信仰をあつめています。

荘厳な空気感が漂う善通寺の東門(朱色の塗装から「赤門」と呼ばれる)

そして、弘法大師空海といえば、真言宗を開き、高野山に金剛峯寺を創建されるなど数々の功績を残したお坊さま。日本で多くの人々を救うために生涯を捧げ、「即身成仏そくしんじょうぶつ(今この世に体のあるうちに仏になれる)」という教えを伝えてこられました。

その祈りは、今もなお多くの方の心を癒しています。

ところで、弘法大師空海のことを皆さまはどのように呼ばれていますか?
普段は「空海」という呼び名のほうをよく聞くかもしれませんね。実は、「弘法大師」は天皇から贈られた尊称であり、他にも、親しみを込めて「お大師だいさま」とも呼ばれているんですよ。

この記事でも、親しみを込めてお大師さまと書かせていただきますね。

1000人以上が集まった舞台に!

さて、奉祝コンサートは、善通寺の東院「金堂こんどう」西側特設ステージで行われます。

大勢のスタッフさんが着々と舞台の準備を進めていて、大掛かりなカメラ機材や、舞台にもたくさんの装置が……。

大勢の関係者が忙しそうに設営に走り回っていました
夜の舞台のため照明も本格的!

開演は18時からなので、少しのあいだ参拝と散策をしてみます。
善通寺はとにかく敷地が広い……。総面積はなんと約45,000平方メートルに及ぶそうです。

南大門。陽が落ちてあかりが灯り始めます
重要文化財の五重塔は、近くで見ると本当に大きいです。人が小さい!
岡野さんのCD発見!
ポスターも境内のいたるところに貼られていました

四国八十八ヶ所霊場でもあるため、お遍路でお参りされている方もたくさんいました。今回のコンサートを目的に来られた方も、お参りに来てたまたま知った方も、たくさんの人が境内を行き来していました。

散策しながら皆さんの穏やかな様子を見ていると、日常の慌ただしい現実世界から一旦離れて、心が鎮まっていくのを感じます。

時間がゆったり進むというか、同じ時間なのに密度が濃いような……そんな時間を過ごしていたら、いつの間にか空が藍色に。

さあ、夜のとばりが下りてきたので、そろそろ戻ります。

と思ったら、いつの間にか溢れんばかりの人が!!!

かなり後ろまで下がっても人・人・人!立見の方もたくさんいました

このコンサートは先着なので、早い時間から受付には行列ができていたのですが、一気に溢れた感じです。

後から聞くところによると、なんとこの会場には、1000人を超える聴衆が集まっていたそうです!!

編集者の席は最前列でしたが、後ろから熱気が伝わってきていました(夜はかなり冷え込んでいたのも熱気で気づかず)。

その熱気が伝わる様子を。

こんなにも多くの方が祈りの音霊を聴かれていたのですね!

岡野さんの故郷に音霊が響きわたる

編集者も席に着き、さあ、いよいよ舞台の開演です!!

始まりは、岡野さんの四方拝から。

イーグルホイッスルの清らかな高音が、天を突き抜けると……先ほどまで話し声や物音でザワザワしていた会場が、一瞬、静寂に包まれます。

岡野さんの四方拝を聴くと、心がまっさらに浄化されるよう
ネイティブアメリカン・フルートの演奏

続いて、ネイティブアメリカン・フルートの幻想的な音色が、聴衆を一気に舞台へと引き込みます。岡野さんは、トータルヘルスデザイン京都本社や「美と健康セミナー」でも演奏を行っていただいたことがあり、何度もその音霊を聴かせていただいています。

そのなかで、お大師さまの故郷に響く音霊は、音の粒子たちがより自由に飛び回っているような、喜びを響かせながら、どこまでもどこまでも飛んでいきそうな広がりを感じました。

そうそう、香川県は、岡野さんの故郷でもあります。

子どもの頃、夜の田んぼの真ん中に座り、蛙や虫たちの合唱をひとりで聴いていたという岡野さん。

今は、世界中の聖地で音霊を奉納されることをライフワークにされ、2022年にはイギリスで音楽を通じた平和活動をたたえる賞「A Gentlemen with Heart Award」を受賞されるなど、国境や宗教の垣根を超えてその音霊は人の心を惹きつけます。

瀬戸内の故郷に響く岡野さんの音霊と、周りにやさしく吹く風、虫たちの気配。

「ただいま」「おかえり」というあたたかい挨拶が交わされているような気がしました。

さて、この後にはシンセサイザーの喜多郎さん、小林芙蓉さんが登場され、コンサートはますます盛り上がりを見せるのですが、まだまだお伝えしたいことが満載なので、次回にレポートさせていただきますね!

ぜひ楽しみにお待ちください。最後までお読みいただきありがとうございました!

岡野さんのCD『天河』(画像をクリックしてください)

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